こんにちは、元マネージャー・コピーライターの今村です。
ユーラシア大陸で最中そっくりのお菓子に出会いました。
ポルトガルで見つけたのは海産物モチーフの皮に黄金色の餡を詰めたお菓子オヴォシュ・モーレシュ(Ovos Moles)大西洋の干潟に運河を巡らせた町“アヴェイロ”の郷土菓子です。
パティスリーのショーケースに魚、ホタテ、サザエの形をした最中が可愛らしく夢のようなレイアウトで並んでいる姿に魅せられてドキドキしながら購入したのでした。
ところが、その濃厚かつ個性的な甘さに驚いて1個でもう十分です!という気分に。
更には急いで歯磨きしないと虫歯になるのではないかと心配になるほど。
今でも忘れられないお菓子のひとつです。
鮮やかな黄金色の餡の正体は、卵黄と砂糖たっぷりのクリーム。
サックリした皮は綺麗な見た目のみならず食感まで日本の最中にそっくりなのです。
もしも、オヴォシュ・モーレシュが日本の最中の祖先だとしたら、美しい貝殻の皮に感動しつつもこの個性的なクリームは変えようと試行錯誤したことでしょう。
こうして私達の知る黒あんと白あんのスタイルに落ち着いたのだとしたら、夢あり笑いありのストーリーになりそうですね。
更にもう一つポルトガルと日本の繋がりを感じるものがありました。
駅の壁を飾る青いタイルです。
アズレージョという青の濃淡を使って唐草模様や風景を描いたもので、藍の染付が美しい有田焼にそっくり。
遠い国のはずのポルトガルを身近に感じました。
アヴェイロはポルトガル北部の都市ポルトから電車で1時間半ほど。
運河やタイルの美しい街並み、そして塩田など見どころの多い街です。
お塩の歴史は古くお土産として人気のようでした。
私が引き込まれたオボシュモーレシュのお店はコンフェイタリア ペイシーニョ(Confeitaria Peixinho)
店名を日本語にすると\菓子 さかな/
壁一面に飾られた美しいパステルカラーの化粧箱に囲まれて幸せな気分でお買い物を愉しめます。
カフェスペースもあるので先ずは店内で召し上がってみてくださいね。
↓Confeitaria Peixinho
可愛い!という衝動で沢山買ってしまった私は、なかなか食べ終わらないオボシュモーレシュと一緒にユーラシア大陸の最果てロカ岬へと旅を続けたのでした。
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